社協ブログ
【地域情報】自治会がマンション管理組合の重い扉を開く!?
2023-10-05
9月23日(土・祝)「箕面市の自治会を考える会」主催で今年度2回目のイベントが開催され、33団体・42名が参加しました。 ※第1回目の様子はこちら
今回のテーマは「マンションにおけるコミュニティ創り」です。マンションは、ハード面を担う管理組合の存在が必須であるためにソフトを担う自治会活動の運営が曖昧になっています。ソフト面をどのように表現し、コミュニティ活動をみのりあるものにするかを考えました。
当日は、上島箕面市長、中嶋市議会議長も出席され、最後まで皆さんの議論に参加していただきました。
前半は、4人のかたから話題提供をしてもらいました。
話題①「管理組合と自治会はハードとソフトを担う」
コープ野村北千里自治会(豊川南小校区)の藤井健三さん
管理組合(建物・設備の管理)と自治会(安心・安全で快適な生活を支える自治活動)の関係についてお話がありました。マンションは区分所有法に基づき管理されるため、管理組合はあっても自治会(任意設置)がないケースが多いそうです。しかし、実際には、防災や空き巣、騒音、ごみ出しルール…などハードとソフトの両方にまたがる事案が多く、管理組合の役割だけでなく自治会の役割の両面が必要とのことでした。
話題②「パレス箕面自治会に難題発生!!~マンションにおける超高齢化問題~」
パレス箕面自治会(南小校区)の松本茂男さん
築47年経ち住民の7割が65歳以上になっていること、親睦会等の参加者が少なく住民同士が顔を合わせる機会が減ったこと、そのため介護などを含め日常の些細なしんどさに気づくことができなくなっていることが報告されました。とりわけ、大阪北部地震とその年の台風21号を経験し、高齢化が進んでいるからこそ、避難の仕組みやスマホなどを活用した情報ネットワークが必要で、今後取り組んでいきたいとのことです。
話題③「自治会が創るマンションのコミュニティ」
グリーンヒル東箕面自治会(東小校区)吉岡紘史さん
総務省や国土交通省からマンションに関して出されている国の方針について報告があり、箕面市においても管理組合の自治会登録制度(通称みなし自治会)を早急に設けてもらいたいとお話がありました。
話題④「マンション管理組合の現状とみなし自治会について」
箕面市 市民部 市民サービス政策室 室長 大西雅仁さん
箕面市が実施したマンション管理組合を対象にしたアンケート結果や自治会とマンション管理組合への市の施策について報告がありました。
※マンション管理組合に関する箕面市のホームページはこちら
後半は、ディスカッションの時間です。箕面市の自治会を考える会の土岐博会長の進行のもと、話題提供者と参加者全員でさらに内容を深めていきました。
<意見抜粋>
- 今まさに「自治会はいらない」という声と「自治会は必要」という声の狭間におり、管理組合の規約のなかに自治会活動を行う規定をいれれば一体化はできるのか知りたい。そうなれば、管理組合=自治会として運営でき、運営負担の面でも役員数を減らすことができ、スリム化できる。
- 箕面市内には築40年を超えたマンションが5割ある。大規模改修も含めて市の協力が必要。住まい(マンション)と住民の二つの高齢化に本気で取り組む必要があるのではないか。
- 阪急バス路線変更の問題がでたとき、自治会・管理組合が協力してアンケートを取ったら自治会の加入率よりもはるかに多い80%のアンケート回収率でバス路線廃止を食い止めることができた。管理組合と自治会が協力して地域課題に取り組む必要がある。
箕面市の自治会を考える会では、今後もこのような集まりを開催し、地域コミュニティ活動活性化のためにはたらきかけていきます。
関心のあるかたのご参加をお待ちしています。(参加申し込みは、下記、箕面市社会福祉協議会まで)
■第3回■
日時:12月16日(土)14:00~16:00
場所:総合保健福祉センター分館(箕面市船場西1-11-35)
テーマ:(仮)コミュニティセンターなどの地域活動団体と自治会について
■第4回■
令和6年2月頃 地域防災活動と自治会の役割について
問合せ:箕面市社会福祉協議会 地域福祉推進課
電話:072-749-1575
電話:072-749-1575