本文へ移動

社協ブログ

社協ブログ

【地域情報】どうしたらいい!?自治会~自治会活動のお悩み・問題解決の糸口をみつけませんか!~

2023-07-26
 7月8日(土)箕面市の自治会を考える会主催で事例発表と意見交換会が開催され、35自治会から43名が参加しました。今回は「自治会活動での悩みと問題点、創意工夫の自治会の取り組み」というテーマで3つの自治会から事例発表がありました。その内容をレポートします。
『箕面市の自治会の現代的意義とあるべき姿の提案書』について共有
 冒頭、会長の土岐氏(半町南天荘自治会元会長、大阪大学核物理研究センター名誉教授)から『箕面市の自治会の現代的意義とあるべき姿の提案書』  について共有がありました。
 これは、自治会活動に関する疑問や課題を出し合い、そこから地域のつながりが希薄化するなかで自治会活動をどう捉え、どう行動すべきかをまとめたものです。自治会とは何か、誰が自治会の運営を担うのか、防災はどのように取り組むか、など8つの章で構成されており、最後に箕面市の「自治会憲章」を提案しています。

 『提案書』のダウンロードはこちら
 議論の経過はこちらのブログをご覧ください。

 初めて参加したかたも『提案書』に大変関心をもって目を通している様子でした。
 その後は3つの自治会から具体的な悩みごととそれに対するアクションの発表がありました。
会場の様子
発表① 自治会「入らない」「抜けたい」人にどう向きあうか~現在進行形の悩み~
稲東自治会 会長 森 克二 氏
 稲東自治会は結成45年、約120世帯の戸建て住宅中心の自治会です。「高齢になったから脱会したい」という声と、案内してもなかなか自治会に加入してもらえない現状を踏まえ、昨年度自治会内でアンケートを実施。結果72%が自治会イベントを希望していないこと、64%が役員が負担という回答でした。それを受け、班編成等を見直して役員数を減らし、自治会イベントは限定することに。また78歳以上の世帯は役員免除としました。


 「私自身、阪神淡路、東日本、熊本と大きな地震の現場で災害時の助け合いの大切さを実感しています。自治会イベントを限定したものの、普段の付き合いが減ってしまわないよう、交流の場をどのようにつくるのかが課題です。また、安心して役員ができるようにサポートする体制があってもいいと思っています。」と森さんは語ります。現在進行形で悩みながら活動は続きます。
発表② 停滞していた自治会活動から問題点を工夫して活性化!
ハイムタウン箕面自治会 会長 石田 孝史 氏
 ハイムタウン箕面自治会は、結成45年、100世帯の戸建て住宅中心の自治会です。これまで役員は1年交代で毎年「魔のあみだくじ」で決められていました。2017年「自治会は大事だが、くじで会長にあたったらできないから自治会を辞めたい」という声をきっかけに石田さん自身が会長を引き受けることに。しかし、会長を引き受けたものの何もわからず1年が過ぎ、1年任期ではダメだと「会長の留任を妨げない」と会則を一部変更。あみだくじ制度を廃止し「高齢者でも共働き世帯でも負担なくできる自治会活動のスタイル」を当時の役員6人で検討を開始しました。
 結果、1年交代で回覧と会費集めだけを担当する「ブロック役員」と会の運営を継続的に担う「執行役員」に分ける体制へ変更しました。「回覧を回すだけのブロック役員なら誰でもできる。その人の可能な範囲で参加してもらう仕組みが大事」と石田さん。その後「自治会員世帯調査」や「日常生活に関するアンケート調査」で住民の実態や困りごと、自治会への要望を把握。「会員同士が顔見知りになる」を合言葉に様々なイベントや他の地域団体の交流をし、横のつながりができつつあるそうです。
 今後は「自治会で解決できないことは地域団体や公的団体に気軽に依頼できる関係づくりと地域コミュニティの活性化が課題」と熱く語られました。
発表③ 災害時の助け合いの仕組みと普段から顔見知りになる活動
プラウド箕面自治会 池田 博一 氏
 プラウド箕面自治会は、87世帯のマンションを単位とした自治会です。管理組合と自治会が連動していることからマンション住民の自治会加入率は100%。回覧板はなく、マンション入り口の掲示板にお知らせを掲示する方法をとっています。
 とりわけ、災害時に助け合えるようにと数年前から独自のアンケートを実施し、「災害時に助けてほしい人」と「災害時に協力できる人(有資格者など)」の把握を行っています。結果、助けてほしい世帯は8世帯、医師や看護師、介護職などの有資格者は20名いることがわかりました。
 また、普段から顔見知りになるため、マンション集会室で月2回の健康体操や定期的な公園清掃・花壇の整備を行っています。これらの取り組みは有志で行っており「役員だから参加しなければならない」という負担を軽減しています。
意見交換
意見交換の様子
3つのグループに分かれ、事例発表者質問や他の自治会に聞きたいこと等を話し合いました。(一部抜粋して掲載)

  • 楽しく自治会活動ができるように、手上げ方式で「やろう」という人が動ける仕組みにした。自治会に入らない人を説得することはお互いに辛い。動ける人で動き、環境を作ることが大事だと思う。
  • 親が自治会活動に関わっていたら、その姿を見て子どもも自治会を知ることになるが、今は「自治会」という言葉すら知らない世代がいる。
  • 自治会活動を考えるとき、「回覧をどうするか」「イベントをどうするか」といったハウツーに終始してしまう。「防災」「認知症」といた大半の住民の関心ごとであるテーマから迫ることで議論を広げることができるのではないか。

<参加者の感想>
  • 4月に会長になったばかりなので大変参考になりました。任期までは楽しんで参加したいと思います。
  • 高齢者が増えていくので防災を一番に考えていきたいと思っています。住民が「一人暮らしの不安を助けてほしい」と話されていますので今日の会議を役立てたいと思っています。
  • 初参加で自治会とはほとんど縁のない生活でしたが、問題点・可能性を知ることができました。

<次回の予定>
 箕面市の自治会を考える会では、今後もこのような集まりを開催し、地域コミュニティ活動活性化のためにはたらきかけていきます。
 関心のあるかたのご参加をお待ちしています。(参加申し込みは、下記、箕面市社会福祉協議会まで)

日時:9月23日(土・祝)14:00~16:00
場所:総合保健福祉センター分館(箕面市船場西1-11-35)
テーマ:(仮)自治会がマンション管理組合の重い扉を開く
    ~みなし自治会から新しいコミュニテイ創りへ~

問合せ:箕面市社会福祉協議会 地域福祉推進課
電話:072-749-1575
2024年4月
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
0
8
6
5
1
8
TOPへ戻る