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社協ブログ

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【福祉会活動】「箕面こどもの森学園」ってどんなところ?(豊川南小校区)

2025-03-17
3月8日(土)コミュニティセンター太陽の家で、地域学習会「箕面こどもの森学園ってどんなところ?」(豊川南小地区福祉会主催)があり、21人が参加しました。
 
年1回開催している地域学習会。これまでは主に高齢者を対象にしたテーマ(「認知症」や「遺言状の書き方」など)で実施していましたが、今回は初めて「教育」をテーマに企画。

子ども食堂をはじめ、子育てサロンやコミュニティカフェを運営している豊川南小地区福祉会。日ごろの活動の中で、子どもや保護者の方たちと接することが多く、「不登校」や「子どもの居場所」などの話題が福祉会役員会でも度々上がっていました。

そんな中で、箕面市内に唯一ある
オルタナティブスクール(学校法人ではない理念型のフリースクール)(※)について、
「同じ校区にあるけれど、どんなところなのかよくわからない…」
「学園のことを知りたいと思っている子育て世代の人もいるんじゃないか…?」
との思いから、今回の企画につながりました。
箕面こどもの森学園は、認定NPO法人コクレオの森が運営するオルタナティブスクール(※)。
今回、校長の佐野純さんがお話してくださいました。
冒頭、佐野さんからの「地域と一緒に何かすることはこれまでなかったので、今回の学習会が何かのきっかけになれば」との言葉から始まり、学園の概要、理念を教えていただきました。
現在、小学校1年生~中学校3年生までの70人が在籍。当初(2004年)は箕面4丁目の民家で7人程の子どもたちから始まり、2009年~現在の場所で運営しています。創設者は、学力を基準にした社会に疑問を抱き、「人間の自然な成長を支援するための教育が必要」だと、設立に至ったそうです。
 
学園が大切にし、佐野さんが何度も強調されていたのは「自己肯定感」は心の土台であるということ。単に成功体験を積むということではなく、「どんな自分でも大丈夫」、「生まれてそこにいるだけで価値がある」ことを一人一人が実感することが大切だと。

~そのために、実践されているポイント~
・自分も仲間も大切にする(尊重)
・とことんまで話し合う(対話)
・たくさんの「やってみる」機会(主体性)
・「やったこと」をふりかえる(内省)
・おとなも、こどもと共に考える(対等)
 
学園の中では、子どもたちが主体的に「やりたいこと」を決め、計画を立てて「実行」、そして「振り返る」ということを習慣的に行います。そして何かを決めるときには「多数決」ではなく、少数の意見を大事に「対話」で決める。そんな環境で過ごした卒業生は「自分で決めて自分の納得のいく道を歩んでいる」ようです。
質問タイムでは、
・授業料はいくらくらいなのか?
・在籍校(公立の小学校、中学校)と行き来できるのか?
・小学校1年生から通う子どもと、途中から転校してくる子どもとの違いは?
 など、会場からたくさんの質問が上がりました。
 
最後に、福祉会役員の方から
「今回のつながりをきっかけに、地域の夏祭りや運動会に学園の子どもたちも参加するなどの交流ができたら…」という声もありました。
 
AIの台頭、人々の生き方・考え方が多様化する現代、教育の多様性について学ぶ機会になりました。
箕面こどもの森学園について、詳しく知りたい方はこちら認定NPOコクレオの森ホームページをご覧ください。
 
豊川南小校区担当:山岡

(※)文部科学省のホームページによると、「不登校の子供に対し、学習活動、教育相談、体験活動などの活動を行っている民間の施設」をフリースクールと呼ぶ。民間の施設という意味では、フリースクールであるが、不登校支援を目的としているわけではなく、独自のカリキュラムを持った学校という意味でオルタナティブスクールと呼んでいる。
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