社協ブログ
【ささえあい活動】登校拒否の子から大人が学ぶ場『トーキョーコーヒー』
2024-01-26
『トーキョーコーヒー』は『登校拒否』のアナグラム(言葉遊び)で、不登校の子どもや、保護者が学び合う居場所です。
奈良県生駒市から全国に広がり、現在は全国200拠点を超え、「問題は子どもの不登校ではなく、大人の無理解」という視点から、
次の3つのコンセプトで活動しています。
①大人が楽しく活動し、教育について学び合う
②子どもの個性が尊重され、安心できる居場所をつくる
③活動を通して学校教育を変えるムーブメントを起こす
全国260か所でひろがるこの取り組み。この箕面市でも、1人のママが立ち上がり、トーキョーコーヒー箕面が生まれました。代表の河本純子さんがその想いを語ります。
当事者の孤立と、抱える悩み
「当事者は悩みを相談できるつながりがなく、孤立している現状があります。『子どもは学校に行くもの』と社会の目は冷たく、抱え込んでしまいます。そのような大人の固定概念から、子どもが不登校だと知られたくない親も多いです。子どもは自宅にこもりがちになり、1人で留守番をしたり、親が仕事を辞めるケースもあります。また、不登校の子のほか、コロナ禍で浮き彫りになった閉塞的な日本の未来を案じるかたも参加されています。」
いつ学校行くの?と聞いてしまった...
「トーキョーコーヒーに出会う前のこと。不登校を理解してあげたいと思っていたのに、子どもが学校に行かないことに不安を覚え、余裕がなくなり、『いつ学校行くの。』と聞いてしまった。子どもを精神的に追い詰めてしまった。」
そんな中、河本さんは吹田のトーキョーコーヒーに出会いました。親子で活動に参加するようになり、だんだんと笑顔が増えました。同じ境遇の参加者と過ごす時間に、非常に救われたそうです。
次第に、箕面にもこの活動が必要!という思いを強くしていき、2023年2月、トーキョーコーヒー箕面を立ち上げるに至りました。
トーキョーコーヒー箕面は、市民活動センターや近隣の公園で毎週1回開催しています。
食育やカフェ、四季折々のイベントや、映画会も企画されています。
「当事者はもちろんですが、地域の人に活動を知ってほしいです。年代性別問わず、気軽に足を運んでほしいです。女性の参加が多いですが、男性も大歓迎です。」
活動にご興味のある方は、是非インスタグラムをチェックしてみてください。なお、お住まい問わず(市外からの参加もあります)、大人だけの参加も可能です。
最後に、トーキョーコーヒー箕面は、赤い羽根共同募金「箕面市地域支え合いプロジェクト助成金」を活用して運営しています。
一人ひとりの温かい気持ちが、活動のささえになっています。
ささえあいステーション担当:三好