社協ブログ
【地域情報】訪問介護事業所連絡会が「ヤングケアラー」をテーマに研修会を開催
2023-06-30
6月23日(金)箕面・文化交流センターにて「ヤングケアラーと共に作る社会」と題して研修会が開催されました。主催は箕面市訪問介護事業所連絡会です。
最近よく耳にする「ヤングケアラー」という言葉ですが、訪問介護(ホームヘルパー)の仕事を通して自宅内に入り込むからこそ、家族(子どもたち)の「困りごと」や「しんどさ」に気付くことができるのではないか、とのことから企画され、講師として、ヤングケアラー同士の交流の場づくりなどをしている「特定非営利活動法人 ふうせんの会」のかたに来ていただきました。 ※ふうせんの会の紹介はこちら
ヤングケアラーについて日本では正式な定義はないそうですが、「家族にケアを要する人がいる場合に、大人が担うようなケアの責任を引き受け、家事や家族の世話、介護、感情面のサポートなどを行っている18歳未満の子ども」(日本ケアラー連盟ヤングケアラープロジェクトより)を意味するそうです。
具体的には、
・介護が必要な祖父母がいる
・親に精神疾患やアルコール依存症がある
・障害のある兄弟がいる
・親が日本語が苦手…などで、
子どもが家事や年下の兄弟の世話、介護や見守り、感情的なサポート、アルバイトなどをして家計を助けている…などの状態をいいます。結果、子どもの年齢や成熟度に合わない重すぎる責任や作業により、子ども自身の体調不良や学習面での遅れがでたり、就労への影響がでたりすることがあります。
実際に大学生時代にお母さまのケアに直面したかたの実話を交え、当事者としての思いを伝えてくださいました。
会場からは「気になる子どもたちへ声をかけるとき、どうすればよいか?」と質問があり、「大丈夫?」と聞かれたら「大丈夫」と答えてしまう。具体的に「ちゃんとご飯食べてる?」など、その子自身のことを心配していることを伝えてほしいと教えていただきました。
子どもたちに限らず、しんどいときに「しんどい」と言える雰囲気と、その時に支えてくれる人や仕組みについて考えさせられる研修でした。
地域福祉推進課:松並
※本研修は、「箕面市地域支え合いプロジェクト助成金」を活用して開催されました。この助成金は、地域福祉活動計画をすすめるために、住民参加による地域課題解決や支え合い意識の向上を目指す活動に対し、赤い羽根共同募金を活用して行う公募型の助成制度です。詳細はこちら。