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社協ブログ

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【福祉会情報】地区福祉会役員・幹事研修・交流会(第2回)を開催しました!(全校区)

2023-08-31
 今の社会は、少子高齢化が進み、認知症者の増加や「ひきこもり」などの孤立者が増え、「ヤングケアラー」といった新たな社会問題も顕在化しています。
 そのように地域社会が変化していく中、今年度は「今、改めて考える『小地域ネットワーク活動』」というテーマで、全3回シリーズで地区福祉会役員・幹事研修・交流会を開催しています。

 第2回は8月25日に、武庫川女子大学 心理・社会福祉学部の松端先生をお招きして、国や市で進める重層的支援体制整備事業をふまえた講演と意見交換を行い、地区福祉会のかた38名の参加がありました。
 まず、武庫川女子大学 心理・社会福祉学部の松端(まつのはな)教授から、「重層的支援体制整備事業と小地域ネットワーク活動」についてご講演いただきました。
「地域共生社会」の実現に向けた地域づくりのこれまでの経緯や改正社会福祉法の地域福祉推進の理念など、難しいお話から始まりましたが、松端先生の巧みな話術に引き込まれ、あっという間の1時間の講演でした。


今の日本社会は「人口減少」「虐待」「経済的困窮」など課題が山積し、待ったなしの状況です。そのような中、必要なのは『断らない相談支援体制』と『誰もが社会とつながれる支援』です。人類は孤立・孤独が最も苦手な生き物です。そうならないよう、社会の側に受け皿があることが重要です。
 そこで大切なのが、「個人の課題を地域や社会の課題と捉える」こと。困っている本人や世帯を中心にして、地域でできる支援を考えることです。

 先生のご講演の後、個人の課題から地域の支援につながった事例を職員から2つご紹介しました。

<事例1>は、「あれ、大丈夫かな?」というご近所の方の認知症の夫と支えている妻への心配から、「認知症カフェ」の活動につながったケースです。

2025年には65歳以上の5人に1人は認知症になると言われています。特に初期段階の人の中には、認知機能の衰えに不安を感じつつも誰にも相談できず、孤立してしまう人もいます。
認知症をオープンにし、本人、家族、地域住民、福祉専門職が安心して語り合える『認知症カフェ』に期待が集まっています。


つづいて、
<事例2>は、ひとり親で孤食の中学3年生に地域住民が交代でお弁当を届けるという支援から、子ども食堂の立ち上げにつながったケースです。

松端先生の講演は、
・「ほっといてくれ」と言われてもほっとかない、いわゆる『お節介』も、一見迷惑かも知れないがそれに救われることがあるということ
・心配なのは独居の人だけではない。息子や娘と同居の高齢者でも、親子ともども社会から孤立していることがあるということ(8050問題)
・周囲に「助けて」とSOSを出せる力を『受援力』といい、その力も必要であること
など、地区福祉会の普段の活動と照らし合わせて実感が得られ、納得できる内容が多く盛り込まれていました。

箕面市内には11箇所の子ども食堂があります。気になる子どもや世帯がいても、支援する制度やサービスがない場合もあります。「孤立を和らげる」という機能をとして、子ども食堂が期待されていると感じます。
参加された方からは、「松端先生のお話は楽しく分かりやすかった」「重層的支援体制整備事業は難しいと思っていたが、わかりやすく聞けた」「自分の活動の整理になった」「事例紹介は参考になった」「認知症カフェなどの活動が増えたらいい」「こども食堂をやりたい」など、たくさんの感想をいただきました。

次回3回目は11月に開催し、具体的な事例をもとに意見を出し合うグループワークをする予定です。


地域福祉推進課:島中                                             
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