社協ブログ
【社協活動】ひきこもり家族教室を開催いたしました。
2023-07-10
「CRAFT:ひきこもりからの回復と家族対応」をもとにした講義
ひきこもり概念
ひきこもりは様々な要因の結果として社会的参加を回避し、原則的には6か月以上にわたって概ね家庭にとどまり続けている状態をいいます。
ひきこもる要因は多様で、原因を特定することは不可能ですが、状態を理解することは不可欠で、犯人捜しをするのではなく、状況を適切に評価していくことが最も重要だとのこと。
ひきこもりを支援する理由
ひきこもりを支援する理由は、ひきこもり状態が続くと、精神症状・障害が顕在化・深刻化する可能性が高くなり、年齢相応の社会経験を積む機会を失い、社会生活の再開が困難になっていくためだと教わりました。
「CRAFT」をもとにした講義
「CRAFT」とは
家族が出来る対応方法で、コミュニティ強化と家族訓練のことをいい、ひきこもり当事者を理解し、社会へつなぐために家族ができることを学ぶものです。
家族の負担軽減や、家族関係の改善、医療機関や相談機関の利用促進などを目的とします。
家族の多くは、ひきこもり当事者に対して、「○○しなさい」「○○してはだめ」など叱咤激励ばかりになり、やりつくした末に「あきらめ」の境地に至ってしまいます。その「あきらめ」の境地から、ポジティブなコミュニケ―ションに至るには、受容・共感から始めることが効果的で、ひきこもり当事者の心をひきつけ、家族関係回復のカギとなると、話されていました。
そして自分自身がひきこもり当事者になったことを想像し、対応することが大切だとも話されていました。
「CRAFT」プログラムは8つのプログラムから構成
・ひきこもりの若者と社会につなぐため・問題行動の理解・暴力的行動の予防・ポジティブなコミュニケーションスキルの獲得・上手にほめて望ましい行動を増やす・先回りをやめ、しっかりと向き合って望ましくない行動を減らす・家族自身の生活を豊かにする・相談機関の利用を上手に勧める
まとめ
次回は11月13日(月)開催予定です。
次回は今回学んだことを実践したご家族から報告をしていただいたり、実例からの対応方法などをご講義いただく予定にしておりますので、家族がひきこもりでお悩みのかたは、是非ご参加ください。
参加希望のかたは、下記連絡先までご連絡ください。
箕面市社会福祉協議会 相談支援課 生活相談窓口 橋口
電話番号:072-727-9515
ひきこもり家族のつどい